2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

1画目がヨコの「立」

「立」の1画目がヨコのパターンについてtwitterで話題になったので、このグリフがAdobe-Japan1-6ではどの程度サポートされているのかをメモ。限定なしで検証するのはたいへんなので、常用漢字に絞って部分字体「立」を含む字を(「商」のような形も含めて)…

ハイフンの仲間たちの混乱

Adobe-Japan1-7に向けて以前書いたことを蒸し返してみるシリーズ、第2弾。横棒型のグリフをめぐる混乱について。以下の図は、ハイフン、ENダッシュ、EMダッシュ、マイナス記号、プラス記号を入力し、左からプロポーショナル(pwid)、イタリック(ital)、全…

Adobe-Japan1-7でキャロン付きグリフはどうなるのか

そろそろAdobe-Japan1-7という話も出ているようなので*1、以前に書いたことをAJ17への要望として蒸し返してみる。 Adobe-Japan1のTechnical Noteにおいて、キャロン付き「d」「L」「l」「t」のグリフは、下図のように変化している(赤字のCIDにおける赤矢印…

U+2363AとU+2B78F

CJK統合漢字拡張BのU+2363AはJIS X 0213をソースとして、拡張DのU+2B78Fは住基統一文字をソースとして、いずれも日本から提案された文字。 これほど似ているのがよく入ったなあ、というだけの簡単なメモ。昨日のエントリに出てきたU+2B78Eも似ているけど別の…

IVDとCJK統合漢字拡張Dの重複

前回は、IVDにも拡張Dにも入りそこねた漢字について述べた。今回は逆に、IVDに入ったにもかかわらず、その後拡張Dに収録されようとしている例*1について。 IVDのレビュー期間にはすでに、これらの漢字は拡張Dの候補として提案中*2だったのだが、このあたりの…

Unicodeでは表現できない2つの漢字

2年ほど前のエントリ(「Unicodeに入った漢字」と「まだUnicodeにない漢字」)で、「Adobe-Japan1にあってUnicodeにない漢字」が20文字あると書いた。今回は、この皆さんのその後について。 まずCID+13782(上図、グレー地)が、台湾(CNS 11643-2007 plane …

DPRK互換漢字のU+FAA4

たぶん誰かがすでに指摘していることだろうけど。DPRK互換漢字のU+FAA4は、CJK統合漢字拡張BのU+24E04だと思う。 Adobe-Japan1のCMapは、(U+FA8EとCID+14131など、その気になれば追加できるマッピングはいくつかあるのだが)すべてのDPRK互換漢字(U+FA70-U…

Adobe-Japan1-6に追加されなかったマッピング

Adobe-Japan1-6の新しいCMapが、4月25日に公開された*1。今回は53のマッピングが追加されている(下図)。 このうちU+2B1A(CID+11036)とU+233CC(CID+14140)以外はUnicode 5.2のサポート。CID+14140は以前からCJK互換漢字追加ブロックのU+2F8DBと対応付け…

1Q84のアポストロフィ

村上春樹『1Q84』のBOOK 3を買ったのでBOOK 1から読みはじめたのだが、エピグラフの出典表記を見てあれっと思った。アポストロフィがタテ(U+0027、CID+8)だ。加えて、左引用符の後ろに謎のスペースが入っている(下図)。 さらに言えば、ピリオドの後ろに…