最も危険な絵文字
- で、昨日の続きなんだけどね。
- あ、絵文字のお話でしたら間に合ってまーす。
- そんな、悪徳光回線業者を門前払いするみたいな言い方しなくてもさ。今回の話は聞いておいたほうがいいのに。
- ほんとですか?
- うん。Unicode 7.0で入る絵文字のうち、密やかに不吉な光を放っているのが、これだ。
- ピースサインですか? これなら前からありませんでしたっけ?
- 前からあるのは、こっち。向きが違うんだよね。
- はあ。で、それが何か?
- 向きが変わると、やばい意味になる可能性がある。
- どういう意味になるんですか?
- 要するに中指のアレと同じようなものかな。
- ……またですか。
- まあ待て。アレの意味は誰にも明らかだけど、この1F594はピースサインのつもりでメールとかに使っちゃったりしそうでしょ。受け取った人が、それを見てぶち切れるかもしれない。
- そんな大げさな。
- 言ってみれば、木の枝に擬態した毒蛇がとつぜん牙をむくようなものだな。そういう点で危険な文字だから、覚えておくといいぞ。
- はあ。
- そんなシリーズだったんですか?