SoftBankの絵文字の扱いに関するお願い
- iPhoneや携帯における絵文字の扱いに関して、SoftBankへの要望がいくつかあるので(それから、先日コメント欄でお願いされたので)、メモ。
その1・受信側サーバでUnicode絵文字→SoftBank絵文字の変換をサポートしてほしい
その2・そうすればiPhoneのメールアプリのハードコードはもう不要
- 以前からSoftBank iPhoneは、SoftBank絵文字をcharset=Shift_JISで送信するようカスタマイズされていたが、iOS 7.0.0では、SoftBank iPhoneのメールアプリは(他社のiPhoneと同様に)送信者が@i.softbank.jpアドレスである場合も絵文字をUTF-8で送信するようになり、また、受信したSoftBankのShift_JISをデコードできない仕様となった。このため、絵文字が表示できないトラブルが多発し、iOS 7.0.3ではiOS 6以前の仕様に戻された。しかし、受信側サーバがUnicode絵文字の変換をサポートしていれば、メールアプリをカスタマイズする必要はない。charset=UTF-8で送信すれば、下図のような不要なフォールバック(i.softbank.jpから送信した絵文字のフォールバック)がなくなり、ユーザにとってメリットが大きい。
その3・送信側サーバではUTF-8をスルーしてほしい
- 現在、iPhoneの(メッセージアプリで)@softbank.ne.jpからiPhoneの@docomo.ne.jp宛に絵文字を送ると、豆腐になってしまう(下図)。これは、iOS 7.0.0から7.0.2の間@i.softbank.jp宛で発生していた問題と同じ(docomo iPhoneのメールアプリがdocomoのShift_JISをデコードできない)。docomoのサーバは、iPhoneを販売するようになってからはUTF-8の変換に対応しているので(ドコモのUnicode絵文字対応表1・2・3)、(@docomo.ne.jpを利用している宛先の端末がiPhoneなのか携帯なのかを知る術のない)送信側のSoftBankサーバで一律にUTF-8をdocomoのShift_JISに変換することには利点がなく、一方、デメリットは大きい。
- また、iPhoneの(メッセージアプリで)@softbank.ne.jpからiPhoneの@ezweb.ne.jp宛に絵文字を送ると、auのケータイ絵文字以外は、消えるか(下図)、文字にフォールバックする。絵文字以外でも「⌘」など、携帯のレパートリにない文字は消える(コメント欄でお願いされた件は、たぶんこれ)。これらすべてはもちろんau iPhoneで表示できる文字だし、受け手がau携帯の場合はauの受信側サーバがUTF-8→ISO-2022-JPの変換をしてくれる。送信側サーバがauのISO-2022-JPに変換することには利点がなく、一方、デメリットは大きい。