2009-01-01から1年間の記事一覧
休みをはさんだら忘れてしまうかもしれないので、不明な部分が多いまま、とりあえずメモ。Illustrator CS4で、次のようなテキストを入力する。 あああ(あ い「い いい「い いいい「い 文字組みは「行末約物半角」。で、選択部分(下図)の丸括弧を字形パネ…
PDF(kaitei_kanjihyoshian.pdf)における文字の符号化について、気になった点をメモ。ただし、以下に書くことを根拠として改訂常用漢字表試案に関してどうこう*1言うつもりはない。 「𠮟(口七)」は「II 漢字表」ではU+20B9Fで(正しく)符号化されている…
小形さん(もじのなまえ)に言われて気付いたこと。2009年3月の1次試案では、「(付)字体についての解説」中「2 明朝体と筆写の楷書との関係について」の「3 筆写の楷書では、筆写字形の習慣に従って書くことがあるもの」の「(1)方向に関する例」には「哨…
「改定常用漢字表」に対する意見募集は、2009年の3月から4月に行われたのが1回目(http://www.bunka.go.jp/oshirase_koubo_saiyou/2009/shin_kanji_ikenboshu.html)、現在行われているのが2回目(http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm10…
下図は、「改定常用漢字表」に関する試案の「表の見方」の12の(3)。「*」の付いた字というのは、「彙茨淫牙葛韓嗅僅惧稽恣煎詮箋嘲捗溺賭箸蔑喩」の21字。この部分に関して疑問が2点ほどあるのだが、わたしがわかっていないだけという可能性も大いにある…
Appleのディスカッションフォーラムで出ていた話(https://discussionsjapan.apple.com/thread/10084526)を、こちらにもメモ。 AOLメールは、UTF-8の件名をquoted-printableでエンコードするとき、複数行になる場合は、文字単位ではなくオクテット単位で分…
Adobeのサポートポータル(ウェブ経由の問い合わせ)をよく利用するのだが、回答がアップされたかどうかをサインインしてチェックするのが手間なので「メールで知らせてくれればいいのに」とずっと思っていた。ところが実は、お知らせのメールは何度も届いて…
InDesign CS4における米印などの属性をめぐる問題については以前のエントリ(InDesign CS4で「※」や「×」が恐い)で触れたが、実はそのエントリで報告した検証結果だけでは、うちの会社が実際に遭遇したトラブル(出力センターで校正を出したらレイアウトが…
細かい話だけれど、先日のエントリ(InDesign CS4で異体字のあとにテキストをペーストしたときの文字化け)に関連して気になった点があるのでメモ。たとえば下図の例では、「木」は、上書きされた「本」ではなく、直前の文字(CID+8422)の属性(aalt 3)を…
たとえばIllustrator CS4でCID+14281を入力し、その後フォントを変更したとき。下図、左がフォント変更前、右が変更後。フォントの違いによって、同じグリフが4種類もの異なる化け方をしている。 このような文字化けは、「親字の符号位置と異体字(aalt)番…
InDesign CS4では、「aaltフィーチャによってグリフを置換されている文字」の直後にプレーン・テキストをペーストした場合(あるいはテキストを「フォーマットなしでペースト」した場合)、ペーストした文字にaalt属性が伝染してしまう*1。 たとえば、小塚ゴ…
Mac OS X 10.6.2で、Mailのバージョンは4.1から4.2になった。小数点以下1桁目が上がったわりには変化がないなあと思っていたら、実は変わっていた。メッセージをformat=flowedで送信するのをやめたようだ。 Mailはformat=flowedがあまり知られていなかった頃…
InDesign CS4で「※」や「×」などの文字が、「和字」であるように振る舞ったり、「欧文用文字」であるように振る舞ったりする。Adobeに問い合わせ中の事例で、再現性が環境に依存する可能性があるのだけれど、とりあえず、わたしの環境における挙動をメモ。 I…
MORISAWA PASSPORTアップグレードキット2009には、GlyphPaletteという文字検索ツールが付属する。これはSnow Leopard(Mac OS X 10.6)未対応なので、わたしの環境では使えないのだが、Leopardマシンにインストールしたものを少しだけいじってみた。 ぱっと…
下図は、Illustrator CS4でいくつかの漢字とその符号位置を入力したもの。文字組みは「行末約物半角」。「U」のタテの並びを見ると、U+6F22「漢」を除いて和欧間隔が入っていない(つまり、文字組みにおいて漢字として扱われていない)ことがわかる。 どうも…
Snow Leopardの文字ビューアの「文字の情報」に、エディタなどからU+2000B(点のある「丈」)をドラッグ&ドロップすると、U+D040 HANGUL SYLLABLE KWILSに化ける(下図)。この例に限らず、Unicodeの1面以降(0面以外)の文字は、すべて文字ビューアへのド…
InDesignやIllustratorの合成フォント機能では、文字種(漢字/かな/全角約物/全角記号/半角欧文/半角数字)ごとに各種の設定ができる。では、それぞれの文字種には、具体的にどのような字が含まれるのだろう。答えは合成フォントのファイルに書いてある…
InDesign CS4で、テキストフレームをオブジェクトライブラリ経由で他のドキュメントに割り付けたとき、段落スタイルの設定の一部が変わってしまうことがある。 具体的には、「文字組み:なし」とした段落スタイルを新規に作成し、その設定を含むテキストフレ…
下図はモリサワのOpenTypeフォント「ゴシックMB101-B」でプロポーショナルメトリクス組みをした例(文字組み:なし)。「イ」の左が詰まって、右が空いて見える。一般論としては、前後の文字の組み合わせによって見た目のアキにバラツキが出るのは当然なのだ…
物書堂からSnow Leopard対応の日本語入力プログラム「かわせみ」(http://www.monokakido.jp/mac/kawasemi.html)がリリースされた。これは価格も安く、egbridgeを使い慣れたモノ書きとしては、たいへんありがたい。さっそく体験版をインストールしてみた。 …
Illustrator CS4で「括弧と括弧内Q下げ」をすると、始め括弧の前に不吉な半角アキが入る。下図1行目は「あ(い)」という文字列を100ptで入力したもの。2行目はその括弧以下を99.9ptに変更したもの。 この現象は「文字組み」機能を利用している場合に見られ…
最近、「Mail」「送信済み」「文字化け」などの検索語でここを訪れる人が増えている。Snow LeopardではISO-2022-JPのメッセージへの返信がUTF-8になるケースが増え、これが送信済みメールボックスで化けまくっている模様。 化けているメッセージは、テキスト…
前回のエントリのコメント欄でご指摘いただいたように、Snow LeopardのMailは、charset=ISO-2022-JPで送られてくるWindows外字を表示するようになった(下図)。 下図は、Panther(Mac OS X 10.3)、Tiger(10.4)、Leopard(10.5)、Snow Leopard(10.6)の…
Apple Mail(Mail.app)がcharset=ISO-2022-JPのメッセージを表示する際の変換テーブルが、おかしい。 WindowsとMacでは、JIS X 0208に含まれる文字の範囲において、下図のようなUnicodeマッピングの相違が存在する。たとえばWindowsはJIS X 0208の1区33点「…
Mac OS X 10.6 Snow Leopardでは、Apple Mail(Mail.app)のテキストエンコーディングに関する仕様が変更された。下図は、Tiger、Leopard、Snow Leopardの違いをまとめたもの。検証に用いたSnow LeopardのMailはバージョン4.1(1076)。 TigerおよびLeopard…
Leopard以前の「文字パレット」は、Snow Leopard(Mac OS X 10.6)では「文字ビューア」になった。でもファイル名は「CharacterPalette.app」。Mac OS Xにおける「パレット」と「ビューア」の定義の違いって何なのだろう。 Leopardの文字パレットは一般的な…
異体字セレクタ(Variation Selector)は、人から渡されたプレーン・テキストの原稿に含まれている可能性がある。 異体字セレクタは、見えない。 異体字セレクタの効果は、フォントに依存する。 親字と異体字セレクタの並び(IVS)は、テキストエディットやJ…
InDesign CS4で「厩」を入力・選択し、字形パネルをダブルクリックしてCID+13647に置換。フォントは(たとえば)小塚明朝Pr6N。そのウェイトを変更してみる。と、CID+13412に化ける(下図)。 このグリフ化けのおもしろい点は、cmapテーブルもaaltテーブルも…
InDesign CS4で、IVS(異体字シーケンス)によるグリフ指定とOpenTypeのaaltタグによるグリフ指定が競合あるいは重複した場合の挙動について。 U+7953「祓」を例にすると、IVSとaaltタグは下図のように機能する。 では、これらが競合・重複した場合は、どう…
InDesign CS4はUnicodeのIVS(異体字シーケンス)をサポートしている。IVSは、親字に続けてU+E0100などの特殊な文字(異体字セレクタ)を入力することで、たとえば下図のようにグリフを指定するメカニズムである。 同様のグリフ指定は、もちろんOpenTypeタグ…