InDesign CS4で「※」や「×」が恐い

  • InDesign CS4で「※」や「×」などの文字が、「和字」であるように振る舞ったり、「欧文用文字」であるように振る舞ったりする。Adobeに問い合わせ中の事例で、再現性が環境に依存する可能性があるのだけれど、とりあえず、わたしの環境における挙動をメモ。
  • InDesign CS4で「環境設定>組版>CIDベースの文字組みを使用」をオフ、「段落>文字組み」は「行末約物半角」とし、テキストフレームに以下のようなテキストを入力する。

あ±1
あ×1
あ÷1
あ§1
あ※1
あÅ1
あ†1
あ‡1
あ¶1

  • これを一度保存して開き直したものが下図。「あ」の後ろに和欧間のアキが入っており、「※」などの記号類は欧文用文字として扱われている。


  • これだけでもCS3との非互換性が問題なのだが、さらに面倒なことに、テキストを編集することによって記号類の属性が変化することがある。下図は、1行目の「±」の前の「あ」を「い」に変更し、2行目の「×」の前の「あ」のウエイトを変更したもの。変更した文字に隣接する「±」と「×」は、和字として扱われるようになった。


  • これを保存して開き直したのが、下図。さらにややこしいことに、「±」は再び欧文用文字として扱われている。先行する文字の変更による属性の変化は開き直すことでクリアされ、フォントやサイズの変更による属性の変化は開き直しても継承されるようだ*1


  • そんなわけで、よくわからない点が多いのだが、現時点での結論。InDesign CS4で「CIDベースの文字組みを使用」をオフにすると恐い。

*1:図に含まれる記号については、どの文字で試しても挙動は同じ。