モリサワGlyphPaletteの赤い字って何?

  • MORISAWA PASSPORTアップグレードキット2009には、GlyphPaletteという文字検索ツールが付属する。これはSnow LeopardMac OS X 10.6)未対応なので、わたしの環境では使えないのだが、Leopardマシンにインストールしたものを少しだけいじってみた。
  • ぱっと見たところ、「赤い字」が目立つ。最初は「Unicodeとの直接対応がないグリフ」が赤なのかと思ったが、それでは説明できない例もある。ユーザガイドによれば「検索結果表示エリアまたは異体字表示エリアに表示された赤い文字は、CIDコードのみの文字(異体字)です」とのこと*1。これを読んでも、よくわからない。


  • で、少していねいに見てみると、「Unicodeとの直接対応がなく、かつ、83pvに含まれないグリフ」が赤字で表示されているようだ。言い方を変えれば、Unicodeとの直接対応がなくても、83pv(GlyphPaletteの表記では「シフトJIS」)に含まれれば、黒。しかし、これは不思議な仕様である。
  • ユーザガイドには、「異体字入力に対応した文字編集ソフトに入力された異体字は、文字編集ソフト側の属性に依存して入力されますので、異体字入力に対応していない文字編集ソフトに異体字をコピーすると文字化けすることがあります」とあり、InDesign→Wordの例が図示されている。この理屈であれば、83pvに含まれるグリフであってもUnicodeとの直接対応がなければ(GlyphPalette→)InDesign→Word(など)で化けるのだから、赤で表示するべきだと思うのだが。

*1:ところで、ユーザガイド(PDF書類)のテキストをコピー禁止にする意味ってあるのだろうか。仕方ないので手入力したけど。