2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Unicodeのアポストロフィとシングル引用符

Unicodeには、3つのアポストロフィがある(下図)。このうちU+02BC MODIFIER LETTER APOSTROPHEは、Adobe-Japan1-5以降のcmapを採用しているフォントでのみ利用できる。 U+0027 APOSTROPHEは、ASCIIにおける文字名とあいまいなセマンティクスを、そのまま継…

Illustrator CS3における二重引用符の問題

Illustrator CS3で新規に作成したドキュメントに二重引用符(U+201C、U+021D)を入力した場合、文字クラスが「括弧類」ではなく「欧文用文字」となる。下図はリュウミンProで各種の括弧を入力したもの。二重引用符以外の括弧では、文字クラスは「括弧類」で…

InDesignにおけるシングル引用符の縦組み

前回のエントリで取り上げた二重引用符の問題すべてを、シングル引用符は共有している。加えてシングル引用符には「UnicodeとCIDの2対1マッピング」という要素があり、事態をさらに複雑にしている。 リュウミンProのようにAdobe-Japan1-4以前のcmapを採用し…

InDesignで引用符はなぜ呪われているのか

前回のエントリでも触れたが、InDesignにはプロポーショナル(やイタリックや半角)の引用符を縦組みにするとグリフが正しく回転しないという、よく知られた問題が存在する(下図)。今回は、この問題について詳しく見てみようと思う。 InDesignは、「ある文…

Adobe-Japan1とInDesignの二重引用符

似たようなグリフが数多く入っているAdobe-Japan1のなかでも、二重引用符の仲間はかなり多く、InDesignの字形パネルなどを見ただけでは、その全容を把握するのが難しい。たとえば下図では26のグリフが表示されている。これだけでもややこしいが、実際はもっ…