2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

InDesignの米印問題は環境依存性が恐い

InDesign CS4における米印などの属性をめぐる問題については以前のエントリ(InDesign CS4で「※」や「×」が恐い)で触れたが、実はそのエントリで報告した検証結果だけでは、うちの会社が実際に遭遇したトラブル(出力センターで校正を出したらレイアウトが…

InDesignでテキストをペーストしたときの属性の引き継がれ方

細かい話だけれど、先日のエントリ(InDesign CS4で異体字のあとにテキストをペーストしたときの文字化け)に関連して気になった点があるのでメモ。たとえば下図の例では、「木」は、上書きされた「本」ではなく、直前の文字(CID+8422)の属性(aalt 3)を…

Illustrator CS4におけるグリフ置換の文字化け

たとえばIllustrator CS4でCID+14281を入力し、その後フォントを変更したとき。下図、左がフォント変更前、右が変更後。フォントの違いによって、同じグリフが4種類もの異なる化け方をしている。 このような文字化けは、「親字の符号位置と異体字(aalt)番…

InDesign CS4で異体字のあとにテキストをペーストしたときの文字化け

InDesign CS4では、「aaltフィーチャによってグリフを置換されている文字」の直後にプレーン・テキストをペーストした場合(あるいはテキストを「フォーマットなしでペースト」した場合)、ペーストした文字にaalt属性が伝染してしまう*1。 たとえば、小塚ゴ…

Apple Mailはformat=flowedを捨てたのか

Mac OS X 10.6.2で、Mailのバージョンは4.1から4.2になった。小数点以下1桁目が上がったわりには変化がないなあと思っていたら、実は変わっていた。メッセージをformat=flowedで送信するのをやめたようだ。 Mailはformat=flowedがあまり知られていなかった頃…

InDesign CS4で「※」や「×」が恐い

InDesign CS4で「※」や「×」などの文字が、「和字」であるように振る舞ったり、「欧文用文字」であるように振る舞ったりする。Adobeに問い合わせ中の事例で、再現性が環境に依存する可能性があるのだけれど、とりあえず、わたしの環境における挙動をメモ。 I…

モリサワGlyphPaletteの赤い字って何?

MORISAWA PASSPORTアップグレードキット2009には、GlyphPaletteという文字検索ツールが付属する。これはSnow Leopard(Mac OS X 10.6)未対応なので、わたしの環境では使えないのだが、Leopardマシンにインストールしたものを少しだけいじってみた。 ぱっと…

Illustratorに漢字として扱ってもらえない漢字

下図は、Illustrator CS4でいくつかの漢字とその符号位置を入力したもの。文字組みは「行末約物半角」。「U」のタテの並びを見ると、U+6F22「漢」を除いて和欧間隔が入っていない(つまり、文字組みにおいて漢字として扱われていない)ことがわかる。 どうも…

文字ビューアに文字をドロップするとハングルに化ける

Snow Leopardの文字ビューアの「文字の情報」に、エディタなどからU+2000B(点のある「丈」)をドラッグ&ドロップすると、U+D040 HANGUL SYLLABLE KWILSに化ける(下図)。この例に限らず、Unicodeの1面以降(0面以外)の文字は、すべて文字ビューアへのド…

合成フォントの「全角約物」には何が含まれるのか

InDesignやIllustratorの合成フォント機能では、文字種(漢字/かな/全角約物/全角記号/半角欧文/半角数字)ごとに各種の設定ができる。では、それぞれの文字種には、具体的にどのような字が含まれるのだろう。答えは合成フォントのファイルに書いてある…

InDesign CS4でライブラリを経由すると段落スタイルの設定が変わる

InDesign CS4で、テキストフレームをオブジェクトライブラリ経由で他のドキュメントに割り付けたとき、段落スタイルの設定の一部が変わってしまうことがある。 具体的には、「文字組み:なし」とした段落スタイルを新規に作成し、その設定を含むテキストフレ…