InDesignの米印問題は環境依存性が恐い

  • InDesign CS4における米印などの属性をめぐる問題については以前のエントリ(InDesign CS4で「※」や「×」が恐い)で触れたが、実はそのエントリで報告した検証結果だけでは、うちの会社が実際に遭遇したトラブル(出力センターで校正を出したらレイアウトがズレていた)を説明できていなかった。
  • そこですでに検証したCS3/CS4 IntelMac)に加え、CS3/CS4 PowerPCで実験してみた。結果は下図のとおり。PowerPC環境では、CS3でもCS4でも「CIDベースの文字組みを使用」がオフだと、米印などは欧文属性となる。CS4 Intelのような不安定さはないが、安定して間違っている。


  • 下図は、InDesign CS4 Intelで作成したドキュメント(字間をカーニングで調整)をCS4 PowerPCで開いた場合のレイアウトのズレを再現したもの。「うちの会社が実際に遭遇したトラブル」というのが、こんなかんじ。


  • Adobeによれば、「CIDベースの文字組みを使用」をオンにする以外には、この問題の回避方法はないとのこと。うちの会社でトラブルとなった事例は、QuarkXPressで作成した大量のドキュメントをInDesign CS4に移行して加工する作業の一環なので、「CIDベースの文字組みを使用」をオンにするとなると、それによって変わってくる箇所のチェックが一仕事なのだけれど。