Illustrator CS4におけるグリフ置換の文字化け

  • たとえばIllustrator CS4でCID+14281を入力し、その後フォントを変更したとき。下図、左がフォント変更前、右が変更後。フォントの違いによって、同じグリフが4種類もの異なる化け方をしている。


  • このような文字化けは、「親字の符号位置と異体字(aalt)番号」によってグリフを指定する仕組みに起因するもので、InDesignでは2.0の時代に見られたものである。
  • cmapテーブル、aaltテーブル、またはレパートリが異なるフォント間で化ける可能性があり、どのグリフが化けるのかをトータルに把握するのは難しい。たとえば上の図のいちばん下の例では、cmapもaaltも同系統であるモリサワのPr6とProの間で、レパートリの違いによって化けている。
  • 化けるのは漢字とは限らず、aaltで表現されている記号類は、かなりの確率で化ける。下図は、適当に拾ったごく一部の例。


  • CS以降のInDesignは、この文字化けを回避するための、ややトリッキーなメカニズムを実装している。IllustratorInDesignの開発者は、「あ、それ化けるよ」みたいな会話とかしないのだろうか。