改訂常用漢字表試案の「蔽」

  • 小形さん(もじのなまえ)に言われて気付いたこと。2009年3月の1次試案では、「(付)字体についての解説」中「2 明朝体と筆写の楷書との関係について」の「3 筆写の楷書では、筆写字形の習慣に従って書くことがあるもの」の「(1)方向に関する例」には「哨」の例が載っていた(下図)。


  • この「哨」の例は、たぶん「哨」と「蔽」の代表という位置付けだったのだろうと思う*1。その後、2009年11月の2次試案では「哨」は追加候補から外れ、当然「(1)方向に関する例」からも「哨」の例が外された(下図)。しかし、「哨」の例がないなら、代わりに「蔽」の例を入れる(と同時に漢字表における「蔽」の備考欄に「*」を付ける)必要があるのではないだろうか。

*1:追加候補には「隙」もあるけど、これは微妙?