ヒラギノProNで追加された8つのグリフと文字パレットの挙動

  • この追加は、Unicodeの符号位置とCIDの対応の変更を伴う。下図グレー字のグリフが追加分(CIDは漢字の下に示した)。ただしヒラギノでは、これら8つのUnicodeの符号位置に対応するProとProNの実装字形は区別されない。


  • ということを前提として、以下、Leopardの文字パレットの挙動について。8つの符号位置のうち、例としてU+FA40について見ていくこととする。U+FA40に直接対応するのは、ProではCID=13369、ProNではCID=21072。
  • 「表示:グリフ」とし、フォントをヒラギノProとしてCID=13369のグリフをクリックし、情報を見ると、「Unicode:FA40」と表示される(下図)。これは正しい。


  • 今度はフォントをヒラギノProNとしてCID=13369のグリフをクリックし、情報を見ると「CID:13369」としか表示されないが(下図)、ProNではCID=13369のUnicodeマッピングは剥奪されているので、これも正しい。


  • 次にフォントをヒラギノProNのままでCID=21072のグリフをクリックし、情報を見ると、「CID:21072」としか表示されず、プレーン・テキストの書類に入力することもできない(下図)。これはおかしい。本来は、「Unicode:FA40」と表示され、プレーン・テキストの書類に入力できるはず。


  • 文字パレットのこのような挙動は、8つの符号位置に関しては、他についても同様。印象としては、Unicode to CIDのテーブルは正しいけれど、CID to Unicodeのテーブルから8つのマッピングが抜けてしまっているような。原因が文字パレットにあるのかヒラギノProNフォントの内部にあるのかは未確認。