ウェブ用の図で「にじまない細い直線」を描く方法

  • InDesignで図を作り、それをキャプチャしてウェブに載せるとき、「にじまない細い直線」が欲しい場合がある。たとえば、下図の赤枠。


  • が、同じ幅の直線であっても、座標によってアンチエイリアシングのかかり方が異なるため、画面上の線の太さと色の濃さにバラツキが出る。下図は、幅1ptの赤枠を4mmずつ移動・コピーしたもの*1


  • そんなわけで、キャプチャ画像で「にじまない細い直線」を得る方法をメモしておく。ただし素人の自己流*2。要するに、ポイント系の作業環境とし、「にじまない座標」を発見し、原点をそれに合わせ、整数の座標に1ptの線を引く、という流れ*3
  • まず、ポイント系の作業環境とする。「環境設定>単位と増減値」で定規の単位や線幅などを「ポイント」に。ついでにカーソルキーの増減値を「0.1pt」にしておく。表示倍率は100%とする*4。線の位置は「中央」とし、線幅1pt、天地左右101pt*5の正方形を描き、その中心点を座標の原点に合わせる(下図)。この段階では、まだ線はにじんでいる。


  • 次に、「にじまない座標」を発見し、座標の原点をそれに合わせる。正方形を矢印キーで0.1ptずつ移動させながら、目で見て線のにじまない位置を探す。正方形のタテ線もヨコ線もにじまない位置が見つかったら、画面をめいっぱい拡大して、座標の原点を正方形の中心点に合わせる。
  • これで、原点の位置はほとんど(最大0.5pt程度しか)デフォルトと変わらず、座標上の数値が整数の(幅1ptの)線がにじまない環境の完成。下図は、原点の位置を調整した環境で幅1ptの赤枠を5ptずつ移動・コピーしたもの。

*1:線幅を(0.25ptなど)かなり細く設定すれば、画面上の太さと色のバラツキは回避できるが、この方法では薄い色の線しか引けない。

*2:たぶん、もっとスマートな方法があるんじゃないかと思う。

*3:例に挙げたような単純な図を描くだけなら、原点の移動はやらなくてもいいのだけれど、ちょっと複雑な図になると、変形パネルからキリのいい数字で制御できたほうが効率的。

*4:これを忘れると意味がない。

*5:101ptでなくても、奇数ならOK。