メモ.appの「ペースト」が分かりにくい

  • Mountain Lionのメモ.appにおける「ペースト」の挙動が、よくわからない。現時点ではマイナーな問題かもしれないが、今後iPhone/iPadMacの連携が進んでいくにつれて、こういう実装が増えてくるのではないかと思うので、まとめてみた。
  • Mountain Lionのメモ.appには「ペースト」のほかに「ペーストしてスタイルを合わせる」「ペーストしてスタイルを保持」がある。テキストエディットのリッチテキストモードと比べると「ペーストしてスタイルを保持」が追加されているが、これは「ペースト」とどこが違うのだろう?
  • 下図のようなテキストを用意して試してみた。デフォルトのフォントはヒラギノ角ゴProN。「黒猫」は、素のまま。「青狼」と「赤犬」は色とサイズを変更した。


  • 上図で「赤犬」をコピーし、「青狼」の後ろにカーソルを置いて「ペーストしてスタイルを合わせる」を実行した結果が、下図。別に説明の必要はないだろう。


  • 同様に「ペーストしてスタイルを保持」を実行した結果が、下図。これも説明の必要なし。


  • 同様に「ペースト」を実行した場合の「正しい結果」だと思われるのが、下図。要するに「デフォルトのフォントのデフォルトのサイズ(14pt)でペースト」ということ*1。テキストエディット(リッチテキストモード)の「ペースト」に対応するのはメモ.appでは「ペースト」ではなく「ペーストしてスタイルを保持」。メモ.appの「ペースト」は新しいタイプのペースト機能だと考えられる*2


  • なのだが、この「ペースト」の挙動が非常に不安定で、「ペーストしてスタイルを保持」のようにスタイルをフルに保持したままだったり、一部のスタイルのみを保持したままだったりする。たとえば、下図。わたしの試した範囲では、24ptまたは48ptの文字サイズは保持されるので、24ptの「赤」のみが元のサイズでペーストされ、「犬」と大きさが逆転している。

*1:ウエイトはコピーした文字の属性に応じて変化する。

*2:InDesignのフレームグリッドにおける「ペースト」と似ているかもしれない。