朝日新聞の字体変更の中身

  • 今日15日、朝日新聞の字体が変わった。そこで、ざっと見て気付いた点など。
  • Microsoftの場合、表外漢字字体表が「デザイン差」としている差異であっても、基本的に字体表の例示字形に合わせる方針であると思われる。一方、朝日新聞は、「デザイン差」に該当する部分の変更は行っていないことが多い(下図の上の行は、今日の朝日新聞朝刊から拾った文字。下の行は字体表のグリフを小塚明朝で示したもの)。


  • ただし、「デザイン差」を直している例も発見(下図)。


  • 下図は、今日の朝日新聞朝刊で見つけた非・印刷標準字体。何か理由があるのか単なるミスなのかは不明。


  • 今回の字体の変更について解説している記事中に「『辻』は表外漢字だが、本社では例外として1点しんにょうのまま」という記述がある。なぜ「辻」だけが例外なのだろう。「『辻』は国字だから康煕字典体は存在しない」というような理屈なのだとは考えにくいが、かといって他の理屈はちょっと思いつかない。