'trad'タグで1対n置換となる例

  • 'aalt'タグによるグリフ置換が1対n置換であるのに対して、それ以外の漢字系のタグは、基本的に1対1置換である。ただし'trad'タグには、「闘」と「弁」という例外が存在する(下図水色地は親字、白地が'trad'グリフ)。


  • これら5つの'trad'グリフのうち、4つは直接Unicode値と対応しているため、InDesignの内部表現において「'trad'の何番」という形が出現するのは、「U+95D8 trad 2」のみ(下図黄色地)。このCID=13372は、言わば「例外中の例外」であり、バグを呼び寄せやすい鬼門となっている。


  • InDesign CS(3.0)では、たとえばヒラギノProではこのグリフは表示することすらできなかった(文字パレットでCID=13372をダブルクリックすると、「鬪」が入力される。つまり、「trad 2」ではなく単なる「trad」として処理される)。
  • InDesign CS3(5.0)のドキュメントで、このグリフをヒラギノProで入力し、書体をヒラギノStdに変更すると、下図のように化ける。Stdフォントは「U+95D8 trad 2」であるCID=13372を含まないので、ここでは「ロックがかかってアラートが出る」というのが正しい動作。ちなみにIllustrator CS3で同じことをしても、同じように化ける。