Adobe-Japan1のCJK互換漢字とInDesign CS3

  • InDesign CS3にCJK互換漢字をペーストしたときのUnicode正規化による文字化けについて、以前のエントリでは例として3文字のみを挙げた。今回は、化ける文字すべてを示してみようと思う。また、このうち人名用漢字が化ける例がどれだけあるかを、併せて見てみることとする。
  • CJK互換漢字は、ソースによっていくつかのグループに分類することができる。そのうちAdobe-Japan1との対応関係が存在するのは、U+FA0E..U+FA2DのIBM互換漢字、U+FA30..U+FA6AのJIS X 0213互換漢字、U+F900..U+FA0BのKS X 1001互換漢字、U+2F800..U+2FA1DのCNS 11643互換漢字である。
  • IBM互換漢字32文字を下図左側に示す。グレー地の12文字は「CJK COMPATIBILITY IDEOGRAPH」という名前を持っているが、その属性は互換漢字ではなく統合漢字であるもの。水色地の文字は人名用漢字(以下同)。IBM互換漢字32文字をを標準テキストでInDesign CS3にペーストした結果が、下図右側。12文字の統合漢字以外はすべて化けている。赤字が化けている文字(以下同)。


  • JIS X 0213互換漢字59文字を下図左側に示す。このグルーブには人名用漢字が多い。これら59文字を標準テキストでInDesign CS3にペーストした結果が、下図右側。


  • KS X 1001互換漢字の範囲内には、下図のように、Adobe-Japan1の文字が散在している。


  • これら19文字を標準テキストでInDesign CS3にペーストした結果が下図。


  • CNS 11643互換漢字は、2面のCJK互換漢字追加ブロックを形成し、Adobe-Japan1の文字はこのブロック中に散在している。このブロックは1つのコードチャートで表現するには若干大きいので、下図にはAdobe-Japan1の文字のみを示した。これら45文字を標準テキストでInDesign CS3にペーストした結果が、赤字。