Adobe-Japan1-6に追加されなかったマッピング
- このうちU+2B1A(CID+11036)とU+233CC(CID+14140)以外はUnicode 5.2のサポート。CID+14140は以前からCJK互換漢字追加ブロックのU+2F8DBと対応付けられていたが、CJK統合漢字拡張Bとの対応(U+233CC)が新たに発見されたということだろう。CID+11036については、以前書いたことがある(Adobe-Japan1の最新のCMapはUnicode 5.0に対応しているのか)。
- で、以下は「今回追加されなかったけれど、追加してもいいような気もするマッピング」について見てみる。下図はその一覧*2。これらはいずれも、ARIB(社団法人電波産業会)外字をソースとしてUnicode 5.2で追加された文字。
- U+26CBとCID+1233は、角がまるいかどうかを区別しているということなのだろうが、ARIB外字フォントにおける実装では、角がまるくない例もある。以下の図はすべて、左がUnicode 5.2の符号表例示グリフ、中がそれに近いAdobe-Japan1-6のグリフ(小塚明朝Pr6Nで表示)、右がユービックのARIB外字フォント*3のグリフ。
- U+1F14A以下、ごっそり抜けているように見える例については、角がまるいかどうかを区別しているということなのだろう*4。
*1:CMapファイルの入手はhttp://opensource.adobe.com/wiki/display/cmap/Downloadsから。
*2:ただし、網羅的に検証したわけではなく、ありそうなところをざっと見て拾っただけ。CJK統合漢字拡張Cは未確認。
*3:http://www.ubique-font.co.jp/products/EX-font.html
*4:小塚明朝との比較ではサンセリフ(ゴシック)か否かの違いもあるが、その差異は(今回マッピングが追加されている)U+1F131などにも見られるので、マッピングが見送られた理由ではないと思われる。