Adobe-Japan1-7でキャロン付きグリフはどうなるのか

  • そろそろAdobe-Japan1-7という話も出ているようなので*1、以前に書いたことをAJ17への要望として蒸し返してみる。
  • Adobe-Japan1のTechnical Noteにおいて、キャロン付き「d」「L」「l」「t」のグリフは、下図のように変化している(赤字のCIDにおける赤矢印がグリフの変化を示す。以下の図では、v字型キャロン付きグリフを白地、アポストロフィ付きグリフをグレー地とする)。


  • この結果、実装にバラツキが出ており、時系列的な互換性を重視するモリサワフォントの場合、追加分のCID+20341とCID+20359は重複扱いとなっている。


  • Adobe-Japan1-7では、おそらく下図青枠のグリフ*2が追加される(復活する)と予想されるが、モリサワフォントやヒラギノのAJ17対応を視野に入れると、下図赤枠で示した「明示的にアポストロフィ付き」の互換用グリフも追加する必要があるように思う。


  • この問題の背景については、以下のエントリを参照。

Adobe-Japan1におけるキャロン付きの「d」「L」「l」「t」
JIS X 0213とキャロン付きの「d」「L」「l」「t」
キャロン付きグリフをめぐるAdobe-Japan1の混乱
2008年版のAdobe-Japan1-6で変更された点

*1:http://twitter.com/ken_lunde/status/12205117258

*2:小塚明朝にはv字型キャロン付きの「d」と「L」は存在しないので、図の青枠のグリフにはヒラギノ明朝を用いた。