LionのMailはISO-2022-JP-2のメッセージを送信する
- Snow LeopardのMailには下図の文字を含むメッセージを引用して返信するとcharset=UTF-8になる、という問題があった(Snow LeopardのMailはUTF-8のメールを量産する)。
- LionのMailで同じことをすると、charset=ISO-2022-JP-2になる(最後の「-2」をお見逃しなく)*1。たぶんこっちのほうがUTF-8よりも(送った先で)化けやすいのではないか。Snow Leopardの(受信側のメーラーがUTF-8を正しく解釈できないことによる)文字化けと混同されやすいと思うが、別の問題である。Snow Leopardでcharset=UTF-8になるロジックは一応理解できるのに対して、Lionでcharset=ISO-2022-JP-2になる理由は謎。
- 図に示した7文字のうち、WAVE DASH(波ダッシュ)などの6文字は、Lionの送信するcharset=ISO-2022-JP-2の本文中の符号としては、charset=ISO-2022-JPと変わらない。しかし、EM DASH(ダッシュ)は、ISO-2022-JP-2の枠組みを利用してISO-8859-7(ギリシア語用の文字コード)中のダッシュとして表現する」という驚くべきアクロバティックな仕様となっている*2。繰り返しになるが、一体何のためにこんなことになっているのか、まったくわからない。
*1:細かい説明は割愛するが、正確には、LionのMailでcharset=ISO-2022-JP-2になる条件は、「charset=ISO-2022-JPまたはcharset=ISO-2022-JP-2のメッセージへの返信」であり、かつ「メッセージ中にWindowsマッピングの文字を含む」こと。新規に作成したメッセージで全角ダッシュや波ダッシュを送信しても、charset=ISO-2022-JP-2にはならない。
*2:これを表示できるThunderbirdは優秀だと思う。わたしの試した限りでは、WinMailとOutlookでは化けた。