LionのMailはケータイと絵文字のやりとりができるよ!
- ねえねえ、LionのMailってさ、ケータイと絵文字のやりとりができるの知ってた?
- ケータイ? iPhoneとですか?
- いやいや、ガラケーとでもOK。
- それはムリでしょ。
- ウソだと思うなら、えーっと……。はい、いまきみのケータイに毛虫送ったよ。
- いろいろ選べるなかで、毛虫ですか? あ、来た。けど、これ、ゲジゲジですよね?
- まあ、細かいことは気にしないでさ。重要なのは、ムシが送れたってことだよ。返信してみて!
- はい。送りましたよ。
- ほら、送信も受信もできるでしょ。
- うーん。どういう仕組みなんですか? 最近のケータイって、Unicode絵文字に対応してたりするんですか?
- してないしてない。逆に、LionのMailのほうがケータイ用の文字コードでメールを送ってあげるわけ。
- でも、ケータイ絵文字って、キャリアごとに違いますよね?
- うん。だから、送り先のアカウントによってエンコーディングが決まる。相手がxxx@ezweb.ne.jpなら、au用のISO-2022-JPってかんじで。要するに、ケータイの世界では各キャリアのゲートウェイがやってる変換機能を、メーラーのなかに押し込んじゃった、と。
- 言ってみれば、ひとりゲートウェイですね!
- そのたとえ、よくわかんないけどね。
- 相手がドコモやSoftBankでもだいじょうぶなんですか?
- うん。ただ、ケータイから絵文字を受けとるには、@gmailアカウントを使う必要がある。たとえば@hoge.co.jpみたいなアカウントだと、ドコモやSoftBankの送信側のゲートウェイが、こっちを「絵文字の通じない相手」だと思って、絵文字を「〓」に変換して送ってきちゃうから*1。
- LionのMailと@gmailアカウントの組み合わせなら、ケータイと同じ感覚で絵文字を使ってかまわないってことですね。
- そうだね。でも、Lion Mailからケータイに絵文字を送るときには、注意しないといけない点がある。
- はい?
- ポイントは、「相手の表示できる絵文字を使う」ってこと。
- きわめて常識的なマナーですね。
- いや、そうじゃなくてさ。たとえばドコモにはバラの絵文字がない。で、SoftBankのケータイからバラを送ると、ドコモの端末では「〓」になるよね。でも、同時に送った太陽の絵文字は、そのまま表示される。
- そうなるでしょうね。
- メッセージ全体が化けるんですか?
- あら残念! せっかくバラを贈ったのにねー。
- え?
- 毛虫にしとけばよかったですね!*2