Appleカラー絵文字は10.7.3でどう変わったのか

  • OS X Lion 10.7.3のAppleカラー絵文字についてまとめておく。Appleカラー絵文字は、下図のような段階を踏んでレパートリを拡充してきた。iOS 4の時代は、SoftBank互換の絵文字のみ(下図左、黄色地)。Lion 10.7.0とiOS 5では、docomo/au互換の絵文字がモノクロで追加された(下図中央、淡いグレー地)。10.7.3では、docomo/au互換の絵文字も、Unicodeの絵文字エリア(U+1F300〜U+1F6FF)の残りの文字(ケータイ絵文字をソースとしない文字)も、すべてAppleカラー絵文字でカラー表示できるようになった(下図右)。下図の部分集合に振ったA〜Eのアルファベットは、以下の図と照応している。


  • 10.7.3でモノクロからカラーになったのは、下図の213文字。



  • docomoまたはauの絵文字との対応を持つ文字のうち、10.7.2まではAppleカラー絵文字以外の(Lionにデフォルトでインストールされている)フォントで表示していたのが、下図の33文字。



  • docomo/auをソースとする文字でありながら10.7.2までは表示することのできなかった4文字も、10.7.3ではカラーで追加された(下図)。


  • Unicodeの絵文字エリア(U+1F300〜U+1F6FF)における「ケータイ絵文字をソースとしない文字」(ケータイ絵文字をUnicodeに収録するための審議の過程で、アイルランド・ドイツの提案などによって入った文字)は、今回すべて追加された。下図の112文字。


  • 最後に、もともとカラーだったSoftBank互換のUnicode絵文字は、下図の470文字*1。10.7.3では、たぶんこのうち22文字のデザインが変更されているのだが、その話は後日。


*1:Unicodeの私用領域に置かれている「109」も含めれば、471文字。