人生がときめくWindows 8のIVS実装
- 皆さんこんにちは、片づけコンサルタントのこんまり先生です。
- いきなりの個人名詐称……。
- 今日は、Windows 8のIVS実装について説明するわよ。
- 「わよ」?
- 最初に結論を言っちゃうと、Windows 8のMS明朝・MSゴシックがIVSでサポートしているのは、MS122から「筵」を引いて「濹」を足した122文字ね。
- ん?
- 以前のエントリでも言ったように、Windows Vistaで変更された文字のうち、jp90タグやJIS90互換フォントパッケージによって昔のグリフに戻せる122字を、MS122と呼ぶんだけどね。
- MS122はいいんですけど、そこからまた引いたり足したりするんですか?
- うん。
- じぁあまず、マイナス分の「筵」は、何なんですか?
- MS122のうち「喩」と「筵」については、XPグリフがJIS90の例示と一致しないんだよね。
- ホントだー。
- だから「喩」と「筵」のXPグリフ(JIS90グリフではない)を呼び出すのにjp90タグを使っているのは、本当はおかしいわけで。
- いわゆる俺様仕様ですね。
- まあ、OpenTypeフォントのjp90タグについては俺様仕様で通してるんだけど、IVSは一応Unicodeの規定の一部だからさ。イレギュラーな実装をするわけにもいかなくて、「筵」のXPグリフをサポートするのは諦めたんじゃないかな。
- 「喩」のほうはどうなんですか?
- 「喩」のXPグリフは、JIS90グリフではないけど、JIS78/JIS83グリフと一致するから、Adobe-Japan1のIVDコレクションに入ってるんだよね。だから、IVSで問題なく実装できる。
- なるほど。じゃあ、プラス分の「濹」はどこから来たんですか?
- 変更が目立つ字は、他にもいろいろありましたよね。どうして「濹」1字だけが追加されたんですか?
- うーん、強いて理由を言うなら、「ときめき」かな。*1
- はい?
- おやじのロマンっつーか。
- はい?
- 50代の小説家と若い娼婦の出会いと別れ*2(濡れ場あり)みたいな?
- はい?