iOS 7の絵文字バリエーション・シーケンス

  • iOS 7では、ある種の絵文字を入力したとき、「これは絵文字ですよ」ということを示す符号(U+FE0F)が自動的にくっつくようになった。
  • これまで、「♥」のように絵文字と普通の文字が同じ符号位置を共有している例では、環境によってカラー絵文字で表示されたり、普通の文字として表示されたりした。たとえば、iOS 6のメールからMacに「赤いハートの絵文字」を送ると、Macのメールでは「黒いハート記号」が表示される。


  • このような表示のズレを解消するために、Appleが提案してUnicodeに導入されたしくみが、絵文字バリエーション・シーケンス(詳しくは「絵文字バリエーション・シーケンスとは何か」を参照)。iOS 7は、これを利用する。U+FE0Fの付いた「赤いハートの絵文字」は、Macのメールでも黒くならない。


  • ただしもちろん、絵文字バリエーション・シーケンスに対応していない環境(たとえば初代iPad)では、U+FE0Fが豆腐になってしまったりする(下図でハートのデザインが変わっているのは、単にiOS 5は旧デザインだというだけで、絵文字バリエーション・シーケンスとは無関係)。