文字情報基盤のIVS登録
- 文字情報基盤は汎用電子の後継プロジェクトだが、汎用電子が戸籍統一文字・住基ネット統一文字・登記統一文字を対象としていたのに対し、文字情報基盤は登記統一文字を対象としていない。
- 汎用電子(Hanyo-Denshi)コレクションは平成明朝で例示されている。文字情報基盤(Moji_Joho)コレクションはIPAmj明朝で例示されている。
- Adobe-Japan1コレクションではすべての漢字のグリフが登録されているが、汎用電子コレクションではバリアントを持つグリフのみが(デフォルトグリフも含めて)登録されている。文字情報基盤は、汎用電子と同様のやり方。
- Hanyo-Denshiコレクションは、言わば途中段階のものであって、戸籍統一文字・住基ネット統一文字・登記統一文字のいずれにも積み残しが存在する。
- UTS #37 Unicode Ideographic Variation Databaseでは、Revision 7(2011-08-17版)以降、複数のコレクション間におけるIVSのシェアが可能となった。Moji_Johoは、この「IVSのシェア」を実行しようとしている初のケースとなる。
- 今回のMoji_JohoのIVSでは、①Hanyo-DenshiのIVSのうち「登記統一文字のみをソースとするもの」以外はシェアする、②Hanyo-DenshiのIVSの積み残し分の戸籍統一文字・住基ネット統一文字およびそれに対応するデフォルトグリフ(がHanyo-Denshiで登録されていなければ)を新規に登録する、というのが原則となっているようだ。例外もあるが、その場合はワケアリ。
- 戸籍統一文字・住基ネット統一文字のうち「CJK統合漢字に含まれる文字あるいは提案中の文字」以外は、今回のMoji_JohoのIVSでほぼに網羅されている模様(例外についての話は後日)。