2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

InDesignのオプティカル・カーニング

前回のエントリでは触れなかった「オプティカル」について。Adobeの「文字組み設定の手引き」(http://www.adobe.com/jp/products/indesign/pdfs/mojikumi.pdf)には、次のように記されている。 この機能は現在欧文だけを想定しており、和文には対応していま…

InDesignの「文字ツメ」と「プロポーショナルメトリクス」

InDesignで日本語の詰め組みをする場合、「文字ツメ」を使う方法と、OpenType機能の「プロポーショナルメトリクス」(またはカーニングの「メトリクス」)を使う方法がある*1。その基本的なロジックの違いをメモ。 「文字ツメ」は、文字左右のサイドベアリン…

Macの外字の歴史を整理してみる

1989年、Appleは漢字Talk 6をリリースし、また、初の日本語対応PostScriptプリンタであるApple LaserWriter II NTX-Jを発売した。NTX-Jに搭載されていた日本語フォントは、モリサワのリュウミンL-KLと中ゴシックBBB。 プリンタ・フォントであるリュウミンL-K…

83pvと90pvの違い

83pvと90pvという用語についてのややこしい話は別の機会に譲ることとして、今回はとりあえず「どちらもMacのShift-JISのバリエーション」と大ざっぱに定義しておく。83pvと90pvでは、下図のように外字の割り当てが異なる。16進数はShift-JISの符号位置。 83p…

「UTS #37: Ideographic Variation Database」改訂案の公開レビュー

異体字データベースについて規定している「UTS #37」の改訂案については、以前のエントリで触れたことがあるが、その後、改訂案の内容に変更が加えられ、公開レビューが始まっている(http://www.unicode.org/review/#pri128)。引用したテキストのうち黄色…