Mac OS Xでは欧文フォントで小さく表示されることのある文字
- ブラウザなどで「○」や「■」が小さく見えたり、三点リーダの位置がずれたりして困惑した経験を、多くのMac OS Xユーザが持っていると思う。これは前回のエントリ(ヒラギノでは全角でデザインされていない文字)で書いた話と似ているが、原因は別で、アプリケーションやスタイルシートの設定で欧文フォントが指定されている場合に見られる現象である。
- そんなわけで、JIS X 0208の範囲内のいわゆる「全角文字」のうち、「欧文フォントで表示されうる記号類(ギリシア文字とキリール文字以外)」をピックアップしてみた。ただしこのリストは、インストールされているフォントの種類によって変動する可能性がある。リスト中、上段の文字はヒラギノ、下段の文字はSafariなどでHelveticaを指定した場合に表示されるものである。
- Mac OS Xでは、欧文フォントが指定されていた場合、表示に用いられる優先順位は「そのフォント>他の欧文フォント>それ以外のフォント」ということになるようだ。リスト内の文字のうち「○●◇◆□■→←↑↓」はHelvetica(と言ってもいろいろあるが、ここで指しているのはMac OS X 10.4に標準でインストールされているもの)には含まれず、Lucida Grandeで表示される。
- また、小さい「★」はMshtakanというアルメニア語用のフォントに含まれるものである。「★」と「☆」の大きさが変わる現象を回避するためには、(他に「★」を含む欧文フォントがインストールされていなければ)Font BookでMshtakanを使用停止にすればよいが、だからと言って「○」と「◎」の大きさが変わらないようにすべての欧文フォントを使用停止にするようなことは、もちろんやめておいたほうがいいと思う。