「邊」や「邉」の仲間たちはUnicodeではどこまで包摂されるのか
- 「Adobe-Japan1異体字シーケンス登録の公開レビューに突っ込んでみる」の続き。前回のエントリは「とりあえず、1画程度の違いであれば包摂可能と見なす」という方針だったが、今回は「辺」の異体字における「1画程度の違い」について見てみる。あまり自信はない。
- まず、分節単位を整理してみる(下図)。A:しんにょうの点の数。B:右上の要素の横画の接触。C:右上の要素が「自」か「白」か。D:右上の要素の縦画がワカンムリまで伸びるか。E:ウカンムリかワカンムリか。F:冠の下の要素が「ル」か「八」か「ハ」か。
- このうちA、B、D、Fは包摂でよさそう。また、Dの「ウ/ワ」についてはU+7C69など包摂の例がある(下図はISO/IEC 10646-1:2000)。
- 残るのはBの「自/白」。これは包摂されない気がするのだが、どうだろう。包摂されないなら、下図ピンク地のグリフは異体字シーケンスの提案から外さなければならない。