メイリオのギリシア文字とキリル文字
- JIS X 0208に含まれるギリシア文字(06区01点〜24点、33点〜56点)とキリル文字(07区01点〜33点、49点〜81点)について、規格上は「全角」あるいは「プロポーショナル」という属性は(ラテン文字と同様)定められていない。
- Adobe-Japan1フォントではないMS明朝/ゴシック、MS P明朝/Pゴシックでもギリシア文字とキリル文字は全角。これに対してメイリオでは、グリフセットとしてAdobe-Japan1-5を包含しようという意図が見られる一方で、ギリシア文字とキリル文字はプロポーショナルで実装している。
- 先日のエントリ(メイリオにはどんな文字が入っているのか)では、ギリシア文字およびキリル文字の幅を区別せず、「メイリオのグリフセットは、Adobe-Japan1-5の上位集合」であると書いた。一方、これを区別する場合、「メイリオのグリフセットは全角のギリシア文字・キリル文字を含まず、Adobe-Japan1-5はプロポーショナルのギリシア文字・キリル文字を含まない」こととなる。
- 後者の解釈を採ったとき、「Adobe-Japan1-5のみに含まれる文字」は、先のヒラギノの図で挙げた114文字。また、「メイリオのみに含まれる文字」は、下図のとおり(数字はGID、グレー地は未定義、黄色地はUnicodeマッピングのあるもの、うち赤字がJIS X 0208のギリシア文字とキリル文字合計114文字)。
- と思うのだが、どちらの解釈でもモリサワの『「Winsdows Vista」で変わる文字環境』における記述と数字が合わないので、現在問い合わせ中。10月半ば頃には回答をもらえる予定。