メイリオとAdobe-Japan1でUnicodeとの対応が異なる漢字

  • メイリオAdobe-Japan1-5の漢字レパートリを構成する各グリフは、概ねGID、CIDの並び順によって対応付けことができる(下図。メイリオの第1水準漢字は頻度順なので並びが違う)。が、いろいろややこしい例外が存在する。


  • たとえばAdobe-Japan1では、「筆押さえのある靱」が(JIS90の)第2水準ブロックに、「筆押さえのない靱」がSupplement 4漢字ブロックに収録されているが、メイリオではこれが(並び順を基準とすると)逆転している。この例では、グリフとUnicodeマッピングが同時に逆転しているため、互換性の問題はない。以下の図では、横軸が並び順の対応を、赤線がUnicodeマッピングを、青線がグリフの対応を示す。


  • 下図の例では、並び順とグリフの対応は逆転しておらず、Unicodeマッピングのみが逆転している。このような例では、フォントを変えればU+5307を表現するグリフが変化することとなる。


  • 下図の例は、Unicodeマッピングが逆転しているが、メイリオでは双方の実装字形の区別がない(ただし、しばしば微妙に違っている)と考えられるもの。


  • 上記のいずれのカテゴリーにも今回図示した以外に複数の例が存在するが、そのあたりの話はたぶん後日。