メイリオの'jp90'グリフの「逆転」

  • Adobe-Japan1-5とメイリオの漢字をCID/GIDの並び順によって対応させたとき、メイリオでは'jp90'グリフのうちのいくつかが、Unicodeマッピングも含めて「逆転」している(前回のエントリで触れた「靱」のケース)。以下の図において、メイリオと小塚明朝の横軸の対応は並び順の対応を、赤線はUnicodeマッピングを、青線はグリフの対応を示す。黄色地は'jp90'グリフ。


  • 同様の例をリストアップしたのが、下図。「囀」以外は筆押さえの有無に関するもの。デフォルトのグリフ(筆押さえなし)と'jp90'グリフ(筆押さえあり)が逆転している。


  • メイリオの'jp90'グリフは156文字で、Adobe-Japan1フォントの'jp90'グリフ160文字より4文字少ない。その4文字については、メイリオでは実装字形の区別がなく、Unicodeマッピングは逆転している(下図)。


  • 図の意味がわかりにくいと思うので、最後に「ねじれ」のない(Adobe-Japan1-5とメイリオの対応が素直な)'jp90'グリフの例を挙げておく。