iPhone/iPadから送信するメールの文字化けを回避する方法

  • 前回(iPadでHTMLメールを送信する方法)のコメント欄に思いつきで書いたことなのだけれど、悪くないやり方なんじゃないかという気がしてきたので、改めてやや詳しくメモしておく。
  • iPhone/iPadから送信したHTMLメールがWindowsメールやOutlookで化ける問題を回避するには、2つのアプローチが考えられる。1つ目は「HTMLメールを送らない」という方法。前回のコメント欄でTAMAさんが書かれているように、テキストを一度エディタにペーストした上で再度コピーしてMailに戻すことで、標準テキストのメッセージを送信することができる。
  • この方法は安全だが、ちょっと手間がかかる。個人的には、Macならこの程度の操作は苦にならないけれど、iPadでやるのは面倒だなあというかんじ。また、当然だが、HTMLメールを送りたいときには使えない。
  • というわけで、2つ目は「charsetを揃える」方法。件の文字化けの原因は、テキストパートとHTMLパートのcharsetの不一致である。そこで、常に挿入される「署名」に、「UTF-8でしか表現できない文字」を入れておけば、テキストパートもHTMLパートもcharset=UTF-8となるので、その後は何もしなくても化けないようになる。
  • iPad Mailの「署名」*1には、デフォルトでは「iPadから送信」という文字列が入っている*2。これを「iPadから送信♡」などとすればOK。細工を目立たない形にしたいなら、たとえばU+2002 EN SPACEを、この括弧内( )からコピーして署名の末尾に加えてもいい。
  • ただし、この方法だと、標準テキストのメッセージもすべてcharset=UTF-8になるので、相手の環境によっては(何もしなければ化けなかったはずのメールも)化ける可能性がある。また、相手が内部Shift-JIS(UTF-8は変換してサポート)のケータイの場合、「♡」やEN SPACEは「・」などとして表示される。という点を念頭に置いた上で、お好みの方法をお試しいただきたい。

*1:設定>メール/連絡先/カレンダー>メール>署名

*2:実は、今回の件で署名に着目するまで、わたしは「iPadから送信」というのが「署名」だということに気づいていなかった。