CJK拡張F1/F2候補とIVS

  • 日本がCJK統合漢字拡張F1や拡張F2に提案中の文字を眺めていたら、すでにHonyo-DenshiのIVDに含まれている(IVSで表現できる)例が目についたので、識別子(平成明朝ID)をキーとしてチェックしてみたところ、全部で29字あった。
  • これらが手違いで提案に含まれているのか、IVSで表現できるものをあえてCJK統合漢字として提案しているのかは不明。ただ、U+21FEE(このエントリのいちばん下の図)の例などは、ISO/IEC 10646の例示において明示的に包摂されているわけで、JMJ-034912の提案はちょっと無理がある気がする。


  • これら29字のうち4字は、IPAmj明朝の実装ではIVSの基底文字のマッピングがないので、ISO/IEC 10646の規格票における例示との関係を、以下に示した。黄色地が提案中の字。「IPAmj明朝」欄には括弧内にIVSを掲載したが、これらのIVSはいずれもHanyo-Denshi IVDのフェーズ2(2012年版)のものであり、現時点のIPAmj明朝がこれを実装しているわけではない。
  • このあたりの文字については、もう見るからにめんどくさいことになっていて、それがおもしろいと言えばおもしろい。