2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

CMapの違いについての資料(PDF版)をアップデート

CMap(UniJIS-UCS2、UniJIS-UTF32、UniJIS2004-UTF32、UniJISX0213-UTF32、UniJISX02132004-UTF32)の具体的な違いについての資料をアップデートした。 変えたのは「Adobe-Japan1-5以降のCMapのバージョンによる差異」だけで、それ以外は図が古いままだった…

CMapの系統図2011年版

前回は新しいCMapの中身を見たが、今回は、CMapと各フォントの関係について。以前「日本語OpenTypeフォントの分裂の歴史」に載せた図の2011年版を作ってみた。図が大きくなりすぎても見にくいので、今回はAPGSは省いた。 小塚明朝については、バージョン番号…

Unicode 5.2以降のCMap

前回、LionのヒラギノProNは最新のCMapであるUniJISX02132004-UTF32の1.009を採用している、と書いた。今回は「UniJISX02132004-UTF32の1.009って何だよ」という問いに答えておこうと思う*1。 2007年までのCMapのバージョン間の違いは「CMapのバージョンの違…

Lionのヒラギノはどこが変わったのか

Lionでは、ヒラギノProNとStdNのバージョンが8.10になり(LeopardとSnow Leopardは8.00)、IVS(異体字シーケンス)に対応した。それ以外の(Nの付いていない)ヒラギノは変わっていない。 テキストエディットでフォントをヒラギノProNにして「厩」と入力し…

AquaKanaに入っている文字

Mac OS X 10.5 LeopardまでのAquaKanaには、その名のとおり、仮名や約物しか含まれていなかった。下図は、そのすべて。 Mac OS X 10.6 Snow Leopardで、AquaKanaはAdobe-Japan1-5をフルサポートした。ただし、Adobe-Japan1-5のレパートリは、ヒラギノ角ゴW3…

LionのAquaKanaは太くて細くて長い

LionのAquaKanaは漢字が太くなったという話(http://blog.coluli.net/「LionのAquaKana」)。ウエイト的にはヒラギノ角ゴW4に近いが、それとも微妙に違うらしい。ということで、もちろん重ねてみた。下図、赤がLionのAquaKana、青がヒラギノ角ゴW4。 この1字…

Appleカラー絵文字の「勝ち誇った顔」がニヤけている理由

Appleカラー絵文字の「勝ち誇った顔」(U+1F624 FACE WITH LOOK OF TRIUMPH)をUnicodeのコード表と比べると、かなり印象が異なる。予備知識なしに両者を見て「同じ字」だと思う人はいないだろう(下図)。 Appleカラー絵文字のうちモノクロのもの(Lionで追…

iPhoneの新幹線は東京駅に止まらない

Appleカラー絵文字には、2つの新幹線がある。旧型と新型だ。これをUnicodeのコード表と比べると、対応が逆のように見える。ビジュアル的にもそうだが、文字名にしてもU+1F685が「HIGH-SPEED TRAIN WITH BULLET NOSE」であるのに対して、Appleカラー絵文字で…

iPhoneのSafariで文字化けするのはtwitterのバグ(直りました)

追記。このエントリで取り上げている問題は、8月13日に修正されたようです。 iPhoneやiPadのSafariでtwitterを見ると、Unicodeの追加面(BMP外)の文字が、すべて化ける*1。キャプチャ画像は、上がLionのSafari、下がiPhoneのSafari。 化け方の理屈は、Unico…

Finderで消えるLionの絵文字

Lionの絵文字(Appleカラー絵文字)の一部は、Finderで消えることがある。下図は、フォルダの名前をU+2728 SPARKLES(✨)とした例。メニューでは正しく3つの星が見えるが、アイコン表示のウインドウ内からは消えている。 この状態のフォルダはけっこう危険で…