モリサワPr5フォントの'nlck'

  • 前回のエントリ(「小塚明朝 Pro-VI」の'nlck'タグの謎)では「小塚明朝 Pro-VI」の'nlck'用グリフ集合が変だということを述べたが、コメント欄でモリサワのPr5フォントも同様だという情報をいただいたので、さっそく「リュウミン Pr5 R-KL」を購入し検証してみた。確かに「小塚明朝 Pro-VI」と同じである。


  • 字形デザインのレベルでは、CID=20289(Adobeのテクニカル・ノートの例示グリフは筆押さえのない「斧」)を、CID=3538と同じ筆押さえのある「斧」とするなどの主張が見られるが、'nlck'用のテーブル自体は「小塚明朝 Pro-VI」と変わらない。
  • というわけで、現在、'nlck'用のテーブルには、「ヒラギノ式」と「小塚=モリサワ式」の2種類が存在するようだ。前回のエントリで指摘したとおり、後者はグダグダである。