モリサワStd・Pro・Pr5・Pr6の違い

  • 一般にOpenTypeフォントにおけるStd、Pro、Pr5、Pr6の違いは「文字数」だが、それ以外にもマッピングの違いが存在する可能性がある。ちょっと必要があってモリサワ・フォントについて調べてみたので、メモ。ただし、網羅的に検証したわけではないので、あくまで参考程度に。また、以下煩雑になるのでいちいち断らないが、対象をモリサワ・フォントに限定した話という前提で。
  • StdとProのcmapテーブルのバージョンは、たぶんいずれもUniJIS-UCS2-H 12.001相当。なので、両者のあいだには互換性の問題はなさそう。
  • Pr5のcmapテーブルのバージョンは、たぶんUniJIS-UTF32-H 1.003相当*1。これとStd/Proのcmapとの間には、かなりの異同がある*2


  • Pr6のcmapテーブルのバージョンは、たぶんUniJIS-UTF32-H 1.008相当。Pr5とPr6のマッピングの違いには、グリフが変化する例やPr6でマッピングが削除された例は存在しない。Pr5がすでに含んでいたグリフにPr6でマッピングが追加された例については、前述のPDFで。

*1:CMapの種類やバージョンについては「OpenTypeフォント用のCMapの4つの系統」「CMapのバージョンの違い」あたりも参照されたい。

*2:ProとPr5の違いについては、モリサワから資料(http://www.morisawa.co.jp/font/support/download/psvatl000000co9j-att/Pro-Pr5JikeiHenkoh.pdf)が公開されているが、わたしにはこの資料の内容が理解できない。