iPadで懐かしい文字化けを見た

  • OutlookWindowsメールなどは、「①」といったNEC特殊文字ISO-2022-JPWindows方言(CP5022x)で送信する。これをiPadで受信すると、文字化けすることがある。下図は、件名と本文を「①毛沢東」としたもの。この画面(iPad Mail)では、件名の「①」が「㈰」に化けている。この文字化けを見て懐かしく感じる人も多いのではないかと思う。Mac OS 9以前、特に漢字Talk 7の頃にイヤというほど目にしたパターンだからだ。


  • しかしMac OS XにおけるUnicodeベースのアプリケーションでは、このような化け方は珍しい。この例では、理屈っぽく言えば、Windows方言のISO-20022-JP(CP5022x)をMac方言のISO-20022-JPと見なしてUnicodeに変換することにより化けていることとなる。
  • 下図は、件名と本文を「①鄧小平」としたもの。こちらは、本文・件名ともに化けていない。おそらく、「鄧」という「Mac方言には存在しない字」が含まれていることにより、テキスト全体をWindows方言のISO-20022-JPと解釈してデコードしているのだろう*1


  • この項追記。ISO-2022-JP方言の自動判別の優先順位については、メッセージリストでは(件名も本文も)Mac方言優先、メッセージ画面の件名もMac方言優先。メッセージ画面の本文はHTMLメールならWindows方言優先、標準テキストメールならMac方言優先、ということだと思う。「①毛沢東」の例でメッセージ画面の本文が化けていないのは、これがHTMLメールであったためで、標準テキストメールなら、本文もタイトルと同様に化けることとなる。

*1:方言の自動判別については「Apple Mailの方言自動判別?」を参照。