2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ソフトハイフンの長さ

ソフトハイフンは、単語中に手動で挿入されることで分割可能な箇所を示し、その箇所で単語が(行末と次行の行頭に)分割された場合にのみ可視化する。InDesignでは「任意ハイフン」。 ソフトハイフン(U+00AD SOFT HYPHEN)は、CID=151に対応する。AdobeのCM…

'nlck'テーブルの現状についてのまとめ

'nlck'タグが使用するテーブルには4種類のバージョンが存在し、このうちヒラギノProNや改定後のモリサワPr5フォントで用いられているものが最も新しい。今回は、このテーブルの動作についてまとめてみようと思う。

Adobe-Japan1の最新のCMapはUnicode 5.0に対応しているのか

「CMapのバージョンの違い」では、Adobe-Japan1のCMapとUnicodeのバージョンの関係について見た。UniJIS-UTF32-Hの最新のバージョンである1.009は、(まだ出ていない)Unicode 5.1とのマッピングを含んでいる。 では、Unicode 5.0への対応はどうなっているの…

続・CMapのバージョンの違い

今回はほとんど独り言。前回のエントリをアップした後に、Adobe Acrobat 7.0 Professional.appのパッケージ内でUniJIS-UTF16-Hの1.003を発見。さっそく1.006との差分を見てみたが、前回書いた以外の違いは存在しなかった。 では、1.004と1.005の違いは何なの…

CMapのバージョンの違い

Unicodeの符号位置とCIDの対応を規定するCMapの改定の軌跡について、UniJIS-UTF32-Hをベースに整理してみようと思う。ただし、すべてのバージョンのCMapファイルが手元にあるわけではないので、不明な部分や推測に頼っている部分もある。今回のエントリの内…

OpenTypeフォント用のCMapの4つの系統

Unicodeの符号位置とCIDの対応を定義したCMapのうち、Adobe-Japan1-5以降のものは以下のとおり。これらはhttp://examples.oreilly.de/english_examples/nutshell/cjkv/adobe/からダウンロードすることができる。 UniJIS-UTF8-H UniJIS-UTF8-V UniJIS-UTF16-H…

U+29FCEとU+29FD7の混乱

「ヒラギノProNにおけるCIDと符号位置の1対nマッピング」でも触れた「両方とも統合漢字なのにCIDと符号位置が1対2マッピング」のU+29FCE、U+29FD7について、気になったので少し調べてまとめてみた。ただし、あまりまとまっていない。 JIS X 0213のドラフトお…

JIS X 0221:2007

2007年12月20日公示。下の引用はプレスリリース(http://www.itscj.ipsj.or.jp/pr/itscj/JISX0221.pdf)から。 UCSは、世界中で使われる文字を集め、単一の符号空間に符号化することを目指した符号化文字集合の規格です。Unicodeという名前でも知られており…

ヒラギノProNにおけるCIDと符号位置の1対nマッピング

UnicodeとCIDでは、一般にCIDのほうが細かい区別が可能だが、逆にCIDではUnicodeにおける区別が消える例も存在する。Unicodeでは、見た目で区別がつかない文字であっても、属性の違いによって区別して収録されている場合があるのに対して、Adobe-Japan1では…

ヒラギノProとProNの違い・その2

ヒラギノProNは、一言で言えば'jp04'グリフをデフォルトとしたフォントであり、そういう意味でのヒラギノProとの違いは、「ヒラギノProとProNの違い」にまとめたとおりだが、それ以外にも若干の違いがある。 Unicodeの符号位置とCIDの対応を定義したマッピン…