InDesign CS3における漢字の表現方法の優先順位

  • InDesign CS3で字形パネルのダブルクリックによって漢字を入力したとき、そのグリフは文字コード的にどのような扱いになるのか。
  • 入力されるグリフが、フォント内部のcmapテーブルでUnicodeの符号位置と直接対応付けられている場合。そのグリフはUnicodeの符号位置のみで表現される。下図はその例。可能な表現のうち、採用されるものを1行目に、そうでないものをグレーで示した(以下同)。図に用いたフォントは、ヒラギノ角ゴPro。


  • 前項に該当せず、入力されるグリフが'aalt'以外の漢字系のタグを用いて表現可能な場合。そのグリフは、親字の符号位置、タグ、異体字番号の組み合わせにより表現される。では、「'aalt'以外の漢字系のタグ」を用いた表現が、1つのグリフに複数存在する場合は何が優先されるかというと、単純に「タグのアルファベット順」となるようだ。たとえば「珊」の異体字のCID+7691(王册)は、U+73CAの'jp78'グリフでもあり'expt'グリフでもあるが、'expt'のほうが用いられる(下図)。


  • 前2項に該当せず、入力されるグリフが'aalt'タグを用いて表現可能な場合。そのグリフは、親字の符号位置、'aalt'タグ、異体字番号の組み合わせにより表現される(下図)。


  • 上記のいずれにも該当しない場合。入力されるグリフはCID直接指定で表現される(下図)。