2008-01-01から1年間の記事一覧

Acrobat 9のIVS(異体字シーケンス)対応

Acrobat 9のフォームフィールドは、IVS(Ideographic Variation Sequence)をサポートしている。 (Macの場合)controlキーを押しながらフォーム内をクリックし、メニューから「同じUnicodeの異体字」を選択すると、フローティング・ウインドウが表示される…

Mailで行頭のスペースが削られて表示される件

Mailの「送信後に送信済みメールボックスのメッセージを見直したら体裁が変わっていた」という問題に、2日連続で遭遇。 LeopardのApple Mail 3.4で標準テキストのメッセージを送信すると、行頭のスペースが落ちてしまう(全角スペースは問題なし)。下図、左…

Mailの「引用のレベルを上げる」で不要な改行が入る

LeopardのApple Mail 3.3では、「フォーマット」メニューの「引用のレベルを上げる」機能を使って引用記号を付加すると、送信後のメッセージに余分な(編集中のメッセージには含まれていない)改行が入っている場合がある。下図では、下のウインドウが送信後…

単行本版「刺青白書」の題字

こんなに目立つところに誤字があったら作者や編集者が気付かないわけがないだろうし、何か深い意味があるのかと考えてみたが、わからない。 刺青(タトゥー)白書作者: 樋口有介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/04メディア: 単行本 クリック: 13回この商…

UnicodeとAdobe-Japan1-6のセディラ(CEDILLA)付き文字

セディラ(セディーユ)は、文字コード的あるいはタイポグラフィ的にけっこう複雑なので、とりあえず、その輪郭をメモ。 Unicodeに入っているセディラ付きの文字(名前に「WITH CEDILLA」と付くもの)は、下図の26文字。このうちAdobe-Japan1-6と対応関係を…

Leopard Mailにおける下書きメッセージの表示の問題

LeopardのMailで標準テキストのメッセージを下書きとして保存してから再度開くと、表示に用いられるフォントが変わっていて、リッチテキストになってしまったように見える件について。以下、メッセージのフォーマットは標準テキスト、「標準テキストメッセー…

雪だるまの親子関係

下図は、U+2603 SNOWMAN(CID=8218)を、リュウミン、小塚明朝、ヒラギノ明朝、MS明朝、メイリオで表示したもの。左端はUnicodeの例示字形。 各フォントの雪マークのうち、たぶん最も古くからあるのはリュウミンの白バケツ・二つボタン雪マークで、1990年に…

2008年版のAdobe-Japan1-6で変更された点

今年の2月に出たAdobe-Japan1-6のTechNote(http://www.adobe.com/devnet/font/pdfs/5078.Adobe-Japan1-6.pdf)には、その前のバージョン(2004年版)からの変更点について、以下のように記されている。 The glyphs for CIDs 740, 1879, 8270, 12068, and 13…

キャロン付きグリフをめぐるAdobe-Japan1の混乱

Adobe-Japan1におけるキャロン付きの「d」「L」「l」「t」の件、実はさらにぐしゃぐしゃになっていることに気付いた。下図はAdobe-Japan1のTechNoteにおける例示グリフの変化を示したもの。対応するJIS X 0213、Unicode 2.0、およびUnicode 3.0以降の例示字…

JIS X 0213とキャロン付きの「d」「L」「l」「t」

前回のエントリの続き。Adobe-Japan1-5における「キャロン付きd/L/l/t」グリフのソースは、JIS X 0213である。下図は規格票附属書4の一部。3つの字形が掲載されているが、左のみが「文字」欄、中央と右は(参考であって規定の一部ではない)「字形例」欄。 J…

Adobe-Japan1におけるキャロン付きの「d」「L」「l」「t」

もじもじカフェ(http://www.moji.gr.jp/cafe/themes/013/)の懇親会で狩野さん(http://khdd.net/kanou/)から聞いた話を、若干ふくらませたりしながらメモ。 キャロンまたはハーチェクはv字型の分音記号だが、「d」「L」「l」「t」に付く場合、アポストロ…

InDesign CS3の漢字のメタ文字「~K」を検証する

seuzoさん(名もないテクノ手)の「漢字の表現」に触発されて、InDesign CS3の検索機能の「GREP」タブにおいて漢字を表現するメタ文字「~K」について、動作を検証してみた。 個人的に期待する動作は、CJK統合漢字、CJK統合漢字拡張A、CJK統合漢字拡張B、CJK…

Adobe-Japan1のCJK互換漢字とInDesign CS3

InDesign CS3にCJK互換漢字をペーストしたときのUnicode正規化による文字化けについて、以前のエントリでは例として3文字のみを挙げた。今回は、化ける文字すべてを示してみようと思う。また、このうち人名用漢字が化ける例がどれだけあるかを、併せて見てみ…

FILL InDesignを使ってみた

丸山さん(http://tama-san.com/)のFILL InDesign 0.9.6(http://tama-san.com/download.html)を使ってみた。とりあえず、InDesignの正規化がらみの「テキストペースト」機能に限定してリポート。 FILL InDesignの「テキストペースト」機能をオンにした状…

InDesignに標準テキストをペーストしたときの挙動と謎の整理

InDesign CS、CS2、CS3に標準テキストをペーストしたときの振る舞いについて、簡単にまとめてみた。 下図の左端の列が、オリジナルのテキスト。これを標準テキスト・モードのJedit Xでコピーし、InDesign CS、CS2、CS3にペーストした結果が2列目以降。ペース…

InDesign CS3にCJK互換漢字をペーストしたときの文字化け

InDesign CSには、「エディタなどからクリップボード経由で標準テキストをペーストすると、互換漢字が統合漢字に化けてしまう」というバグ(またはタコな仕様)があった。これは、InDesign CS2で修正された。 ところがInDesign CS3では、以前の仕様にもどっ…

Leopard Mailのメールボックスの色の謎

LeopardのMailのメールボックスには水色のと白いのがあるけれど、どこが違うの?という話。文字コードとは関係ない。

常用漢字候補の「闇」に関する素朴な疑問

常用漢字候補220文字のなかに、どうして「闇」だけ「立」の1画目がヨコのとタテのと両方入っているのだろう。 出現頻度調査のうち凸版調査ではヨコ優勢、朝日新聞調査と読売新聞調査ではタテ優勢(またはオンリー)だったのだと思うが、それだけなら「籠」だ…

常用漢字追加素案220字

下の表は今日の朝日新聞朝刊1面に掲載されていたもの。朝日新聞のサイトでも見られるが、いつまであるかわからないので、スキャン画像を置いておく。 朝日新聞のサイトが表を画像として載せているのに対して、毎日新聞のサイトでは次のようにテキストとして…

X-Apple-Encoding-Hintというフィールド

Appleのディスカッション・フォーラムで見かけた話(http://discussions.info.apple.co.jp/WebX?128@@.f043554)の追試をしてみた。Mac OS X 10.5 LeopardのMailで返信メッセージを作成し、下書きメールボックスに保存してから再度開くと文字化けしていると…

JIS X 0213の合成を要する25文字はLeopardでどのように表示されるか

前回の続き。Mac OS X 10.5 Leopardにおける「JIS X 0213が定義している文字のうちUnicodeでは合成によって表現される25文字」の表示について。 まず、(Nの付かない)ヒラギノProの場合。OpenTypeのタイポグラフィ機能に対応していないMailやSafariでは、合…

Mac OS XにおけるAdobe-Japan1-5フォントのJIS X 0213サポート

Adobe-Japan1-5フォントは、JIS X 0213が定義している文字のうちUnicodeでは合成によって表現される25文字(下図)をサポートするために、'liga'フィーチャを利用している。 また、ヒラギノProNやモリサワPr5など新しいフォントでは、'liga'に加えて'ccmp'で…

LeopardのMailはcharset=CP932を多用しそう

たとえば丸付き数字が含まれるメールを、TigerのMailはcharset=ISO-2022-JPで送信するが、LeopardのMailはcharset=CP932で送信する(Mailの「ISO-2022-JPもどき」問題はLeopardでどうなったか)。 また、Leopardでは、たとえばリッチテキスト・モードのJedit…

リッチテキスト関連の文字化けについてのとりあえずのまとめ

数回にわたって書いてきたMac OS Xのリッチテキスト関連の文字化けについて、よくわからない点も残っているが、とりあえずまとめてみようと思う。 今のところ把握している問題は3つある。1つ目は、Mac OS X 10.5 Leopardのシステム・ルーチンが生成するリッ…

TigerのリッチテキストとLeopardのリッチテキスト

前々回、前回の補足。Mac OS X 10.5 Leopardでは、リッチテキストの文字セットが変更され、これが文字化けの原因のひとつとなっているようだ。と思うのだが、わたしはリッチテキストの仕様については何も知らないので、今回のエントリの内容には怪しい部分が…

アプリケーション間のコピー&ペーストで化ける文字

昨日のエントリ(Mac OS Xのリッチテキストの扱いに関する問題)では「InDesignでコピーしたテキストをJedit Xにペーストしたときの文字化け」に触れなかったので、今回は件の14文字について、アプリケーション間のコピー&ペーストにおける挙動をやや網羅的…

Mac OS Xのリッチテキストの扱いに関する問題

works014さんの「テキストのコピー&ペーストと配置」を追試してみた。InDesignとエディタでテキスト・データのやり取りをする際、その方法の違いによって一部の文字の符号が変わってくるというもの。 わたしの環境(Mac OS X 10.5.2)では、エディタの設定が…

Adobe-Japan1フォントにおける'jp90'タグと'jp04'タグの非対称性

JIS04基準フォントの'jp90'タグとJIS90基準フォントの'jp04'タグは、ほぼ裏表の関係にある。しかし、完全に対称なわけではない。

ヒラギノの半角ハイフンと小塚の全角ハイフン

下図は、ハイフンとダッシュをヒラギノ丸ゴProで入力し、左からプロポーショナル(pwid)、イタリック(ital)、全角(fwid)、半角(hwid)、三分(twid)、四分(qwid)のタグを適用したもの。ハイフンの半角グリフ(CID=244)のデザインが、他と合ってい…

マイナス記号の半角グリフをめぐって

下図は、プラス記号とマイナス記号をヒラギノ丸ゴProで入力し、左からプロポーショナル(pwid)、イタリック(ital)、全角(fwid)、半角(hwid)タグを適用したもの。マイナス記号の半角グリフ(CID=514)のデザインが、他と合っていない。